斧透破れ亀甲文鐔 無銘(会津正阿弥) -Mumei (Aizu Shoami)- 12-1665
通常価格:¥165,000
税込
斧透破れ亀甲文鐔
無銘(会津正阿弥)
-Mumei (Aizu Shoami)-
縦82.0ミリ 横74.0ミリ 切羽台厚3.8ミリ 重量132グラム
江戸中期 Middle Edo period
附属 保存刀装具鑑定書、桐箱
会津正阿弥は江戸時代に会津を中心として活動した正阿弥派の一流で、鉄地を用いた高肉彫や色絵を駆使し風景人物花鳥など多彩な題材の刀装具を数多く制作しました。江戸後期には会津を代表する刀装具師集団として知られ、優れた彫技と落ち着いた鉄味を備えた作品が今日まで伝えられています。
本作は角に丸みを持たせた撫角形の鉄地に、大きく斧を透かし、その横に破れ亀甲文を配した一枚です。斧は鐔の一方を大きく縦断する大胆な構成で、長い柄から刃先までを一続きの透彫によって表し、余白を広く残した鉄地との対比によって意匠を鮮明に浮かび上がらせています。
さらに地の上下には亀甲文を破れ文様として散らし、その線に金布目象嵌を施すことで、黒みを帯びた鉄地の中に金色が控えめに輝き、素朴な鉄味の中へ程よい華やかさを添えています。二つの櫃穴に加えて丸い孔を設けた構成も独特で、82ミリの堂々とした寸法と132グラムの量感を備えながら、斧の大透によって重苦しさを感じさせません。保存刀装具鑑定書が付属し、無銘ながら会津正阿弥と極められた、力強い透彫と金布目象嵌による破れ亀甲文を楽しめる趣深い古鐔です。