丸に二つ輪鼓紋丸に桔梗紋縁頭 無銘 -Mumei- 14-287
通常価格:¥154,000
税込
丸に二つ輪鼓紋丸に桔梗紋縁頭
無銘
-Mumei-
縁 縦38.7ミリ 横11.9ミリ
頭 縦33.6ミリ
重さ32.7グラム
江戸時代中期~後期 Mid to Late Edo period
附属 桐箱
家紋は武家社会において家や家系を示す標識として用いられ、衣服や調度、武具などさまざまな品に表されました。刀装具にも家紋を主題とした作例は多く、縁頭や目貫、鐔などに一つ、あるいは複数の紋を配したものが見られます。本作に表された桔梗紋は桔梗の五弁花を図案化したもので、輪鼓は中央をくびれさせた鼓形に由来する意匠として家紋に用いられています。
本作は良質な赤銅を用いた縁頭で、黒味の深い地を細かな石目地に仕上げ、その上に丸に二つ輪鼓紋と丸に桔梗紋を金色絵で据えています。紋を地から彫り出すのではなく、それぞれを独立して明瞭に浮かび上がらせ、縁では二つの紋を適度な間隔を取って配し、頭にも同じ二紋を対角気味に置くことで、一組として統一感のある構成にまとめています。
とりわけ桔梗紋は花弁にふくらみを持たせ、中央の花芯まで細やかに表現されており、直線を主体とした幾何学的な二つ輪鼓紋との対比も巧みです。深い黒色を呈する赤銅の石目地を広く残したことで金色の家紋が鮮明に浮かび上がり、装飾を必要以上に加えることなく二つの紋そのものを意匠の中心として見せる、無銘ながら武家の拵にふさわしい端正さと格式を備えた一組です。