鉄線花図二所 無銘 -Mumei- 16-199
通常価格:¥275,000
税込
鉄線花図二所
無銘
-Mumei-
小柄 全長96.0ミリ 幅14.45ミリ 重量27.8グラム
笄 全長209.4ミリ 幅11.4ミリ 重量30.9グラム
江戸後期 The latter period of Edo era
附属 桐箱
鉄線は細長い蔓を伸ばして他物に絡みつき、初夏から夏にかけて花を開く蔓性植物で、その名は細く強靱な蔓を鉄線に見立てたことに由来します。端正な花姿と曲線を描いて伸びる蔓は意匠化しやすく、工芸の題材としても用いられてきました。
本作は小柄と笄を同趣の意匠で揃えた二所で、いずれも赤銅無垢を地とし、表面には細密な魚子を打ち詰め、その上に鉄線花を高彫で表しています。花と葉をあえて赤銅の色調のまま仕上げることで魚子地との間に繊細な陰影を生み、左右へ伸びる細い蔓の一部のみを金象嵌として、黒一色を基調とする画面に控えめな華やかさを添えています。
小柄と笄を合わせて58グラムを超える量感ある赤銅無垢の作であり、均質な魚子、抑制の利いた高彫、わずかな金色を効果的に配した端正な作行が見どころとなる一組です。