桜下奏楽図二所 無銘 -Mumei- 16-198
通常価格:¥275,000
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桜下奏楽図二所
無銘
-Mumei-
小柄 全長96.8ミリ 幅14.3ミリ 重さ32.3グラム
笄 全長21.2センチ 幅12.2ミリ 重さ33.3グラム
江戸中期 The middle period of Edo era
附属 桐箱
奏楽の情景は古くから絵画や工芸の題材として取り上げられ、宮廷や寺社における管絃・舞楽をはじめ、四季の景物と組み合わせた雅趣ある意匠として表現されてきました。とりわけ桜は春を象徴する花として日本美術に数多く描かれ、その下に人物を配した構図は、花見や遊楽、奏楽など華やかな春の情景を伝えるものです。
本作は赤銅の地板に魚子を打ち、そこに桜樹と幕、その傍らで奏楽する人物を高彫に表し、金銀色絵をふんだんに用いた小柄・笄の二所物です。
小柄には満開の桜のもとに幕を張り、華やかな装束をまとった人物たちが座して奏楽する情景を横長の画面いっぱいに展開し、笄にも同趣の人物と桜樹を配することで一組としての統一を図っています。
人物の装束には細かな文様まで彫り表され、桜花には銀色を交えるなど、小さな画面の中に多彩な色調と奥行きを生み出しています。小柄の裏面および笄の周囲から裏面にかけては金着とみられる仕立てが施され、赤銅の深い黒色と金銀の輝きが鮮やかな対照を見せる、華麗で絵画性に富んだ二所物です。