蕨手雁金透鐔 無銘 -Mumei- 12-1662
通常価格:¥88,000
税込
蕨手雁金透鐔
無銘
-Mumei-
縦70.4ミリ 横68.5ミリ 切羽台厚6.3ミリ 重量84.0グラム
江戸前期 Early Edo period
附属 桐箱
雁金は雁の姿を簡略化した意匠で、古くから文様や家紋として用いられ、刀装具にも取り入れられてきました。蕨手は植物の蕨が芽吹く際の巻き込んだ姿を思わせる曲線文様で、工芸意匠として広く用いられています。
本作では、この二つの伝統的な文様を透彫によって組み合わせています。 鉄地丸形の地透鐔で、上下に雁金を、左右には大きく弧を描く蕨手を配した一枚。蕨手の曲線が左右中央で交差して菱形状の透間を生み、上下の雁金と呼応しながら円形の鐔の中に伸びやかな構図を形成しています。切羽台を大きく取り、そこから細身の透彫を耳へとつなぐ造りには軽快さがある一方、切羽台厚は6.3ミリと厚く、耳にも十分な肉を持たせているため、手に取れば見た目以上の力強さを感じさせます。鉄は落ち着いた黒褐色を呈し、時代を経た肌合いと鉄味も良好。厚手の鉄地に素朴ながら巧みに整理された透彫が映える、江戸前期の趣をよく伝える鐔です。