木瓜形鉄鐔 無銘 -Mumei- 12-1657
通常価格:¥49,500
税込
木瓜形鉄鐔
無銘
-Mumei-
縦78.8ミリ 横76.3ミリ 切羽台厚3.7ミリ 重量145.7グラム
江戸中期 Middle Edo period
附属 桐箱
木瓜形は刀装具に古くから用いられてきた代表的な鐔の形状の一つで、四方に緩やかな張りを持たせた輪郭を特色とします。本作に見られる手貫緒を通すための穴は、刀を手から取り落とすことを防ぐ緒を装着するために設けられたもので、実用を意識した刀装具に見られる構造です。
本作は鉄地を木瓜形に仕立て、表裏に線彫による簡素な装飾を巡らせた鐔で、下部には手貫緒を通すための二つの丸穴が穿たれています。3.7ミリと比較的薄手ながら145.7グラムの重量があり、透かしをほとんど設けない充実した地鉄による重厚な手取りを備えています。表面には細かな鍛え肌が現れ、黒褐色に落ち着いた錆色と相まって鉄味は良好。装飾性を抑えた素朴な造りのなかに実用本位の性格がよく表れ、手貫緒穴を備える点も本作の興味深い特徴となっています。