楓図透大小鐔 江府住辰直 -Kōfu-jū Tokitada- 12-1644
通常価格:¥330,000
税込
楓図透大小鐔
江府住辰直
-Kōfu-jū Tokitada-
(大)縦76.0ミリ 横71.2ミリ 切羽台厚4.2ミリ 重量86.6グラム
(小)縦71.3ミリ 横66.2ミリ 切羽台厚4.1ミリ 重量72.0グラム
江戸後期 Late Edo period
附属 桐箱
井戸氏。辰壽の子で、父の職を継いで一作風を成しました。赤尾一派に学んだと伝えられ、江戸本所森下町に住しました
本作は鉄地を竪丸形に仕立て、大小一対に楓葉を大胆に透かした意匠が印象的な作品です。葉脈は鋭い鏨で丁寧に彫り込まれ、葉先には細かな鋸歯を刻むことで楓の生命感を巧みに表現しています。各所に残る金布目象嵌は、秋の日差しを受けて輝く紅葉を思わせる控えめなアクセントとなり、落ち着いた鉄味との対比が作品全体に気品を添え、薄手の鉄地でありながら肉彫には十分な深みがあり、葉の起伏にも豊かな変化を与えることで立体感を生み出しています。
さらに、耳際まで伸びる楓葉によって画面全体に広がりと躍動感がもたらされ、軽快な透かし構成の中にも確かな力強さを感じさせ、大小が揃って現存する点も貴重であり、辰直の技量と優れた意匠感覚を十分に伝える見応えある一組です。