竹花入梅花図鐔 無銘 -Mumei- 12-1632
通常価格:¥77,000
税込
竹花入梅花図鐔
無銘
-Mumei-
縦68.3ミリ 横65.0ミリ 切羽台厚5.0ミリ 重量88グラム
江戸中期 Edo period
附属 桐箱
梅は厳寒の中でいち早く花を咲かせることから、古くより忍耐や吉祥の象徴として尊ばれ、竹は節操や清廉を表す植物として武家文化や茶の湯の世界に広く取り入れられてきました。両者を組み合わせた意匠は四君子の一つとしても親しまれ、簡潔な構成の中に季節感と風雅を表現する画題として、刀装具にも数多く用いられています。
本作は鉄地を用い、竹花入に一枝の梅を挿した姿を透彫のみで表した意匠性の高い一枚です。余計な装飾を加えることなく、竹の直線と梅枝の伸びやかな曲線とを巧みに対比させ、広く残した余白によって静寂な趣を生み出しています。地鉄には落ち着いた古色が備わり、適度な厚みを持たせた板は素朴でありながら確かな存在感を示し、侘びた美意識を感じさせます。意匠・鉄味・全体の品格はいずれも良好で、江戸中期頃に制作された上質な透鐔として十分な鑑賞価値を備えた作品といえるでしょう。