洲浜透鐔 重久作 -Shigehisa- 12-1630
通常価格:¥110,000
税込
洲浜透鐔
重久作
-Shigehisa-
縦87.7ミリ 横83.0ミリ 切羽台厚3.5ミリ 重量128グラム
江戸前期 Early Edo period
附属 桐箱
洲浜文様は州や浜辺のなだらかな起伏を意匠化した日本古来の文様で、平安時代には蒔絵や調度品に用いられ、江戸時代には刀装具にも広く取り入れられました。緩やかな曲線による簡潔で格調高い意匠を特色とし、透鐔の代表的な図様の一つとして様々な鐔工によって制作されています。
銘にある「重久」は『金工事典』にも複数名の記載があり、江戸時代初期の鐔工として伝えられる重久も知られていますが、同名工が各地に存在するため、本作の銘を特定の人物へ比定することはできません。
本作は鉄地を用い、左右対称に洲浜透を配した端正な構成が印象的な一枚です。余計な装飾を加えず、力強い鉄味とゆったりとした肉置きによって古作らしい風格を表現しており、大ぶりな姿にも実用品としての力強さが感じられます。地鉄そのものは健全で、耳にも古雅な趣が残されていますが、表面には後年に錆が落とされたとみられる箇所があり、本来の落ち着いた錆色は一部失われています。それでも作品全体の品格を損なうほどではなく、江戸前期の古鉄鐔として十分な鑑賞価値を備えた作品です。御自身の手で愛情込めて錆付けし直し出世させて下さい。