八弁輪花透図鐔 無銘(京透) -Mumei (Kyō-sukashi)- 12-1627
通常価格:¥132,000
税込
八弁輪花透図鐔
無銘(京透)
-Mumei (Kyō-sukashi)-
縦73.1ミリ 横70.4ミリ 切羽台厚4.4ミリ 重量57グラム
江戸前期 Early Edo period
附属 桐箱
京透鐔は京都で制作された透鐔の総称で、室町時代末から江戸時代にかけて発展した刀装具です。鉄地を透かし彫りによって軽快に仕立てることを特色とし、草花や家紋、幾何学文様などを簡潔で洗練された意匠にまとめた作品が数多く伝えられています。実用性と意匠性を兼ね備えた作風は後世の透鐔にも大きな影響を与え、京透は日本刀装具を代表する様式の一つとして高く評価されています。
本作は八弁の輪花形を外形とし、内側に繊細な輪線を巡らせ、その交点に菊花状の小透かしを配した均整の取れた構成を見せます。左右の蕨手状透かしが全体に柔らかな動きを与え、細身の丸耳と相まって京透らしい上品な軽快さを演出しています。鉄地は鍛え肌の落ち着いた古色を呈し、厚さ4.4ミリながら重量は57グラムと軽く、実用鐔としての機能美も感じられます。簡潔な意匠の中に均衡の取れた美しさが宿る、江戸前期京透鐔の魅力をよく伝える一作です。