蕨手茗荷雁金図透鐔 無銘 -Mumei- 12-1625
通常価格:¥132,000
税込
蕨手茗荷雁金図透鐔
無銘
-Mumei-
縦74.6ミリ 横71.9ミリ 切羽台厚6.1ミリ 重量94グラム
江戸前期~中期 Early to Mid Edo period
附属 桐箱
茗荷、雁金、蕨手はいずれも刀装具に古くから用いられた吉祥意匠です。茗荷は家紋としても広く知られ、繁栄や家運隆盛の象徴として好まれました。雁金は渡り鳥である雁を意匠化した文様で、武家の家紋としても多く採用され、蕨手文は蕨の若芽を図案化した曲線文様として鐔や小柄など様々な刀装具に取り入れられています。これらを組み合わせた透鐔は江戸時代を通じて数多く制作されました。
本作は鉄地を精緻に透かし、四方に蕨手文様と切羽台の左右に茗荷、上下に雁金文を配した均整の取れた意匠が特徴です。肉厚の鉄地を用いながら透かしの輪郭は丁寧に仕上げられ、耳まで一体となった構成には力強さと軽快さが巧みに調和しています。鍛えの良い鉄味に落ち着いた黒錆が備わり、簡潔な構図の中にも江戸時代の透鐔らしい洗練された美しさを感じさせる一作です。