四方蕨手透図鐔 無銘(平安城) -Mumei (Heianjō)- 12-1623
通常価格:¥99,000
税込
四方蕨手透図鐔
無銘(平安城)
-Mumei (Heianjō)-
縦86.5ミリ 横86.2ミリ 切羽台厚4.9ミリ 重量151グラム
江戸前期 Early Edo period
附属 桐箱
平安城鐔は室町時代末から桃山時代に京都で成立した刀装具の一系統で、桃山時代から江戸前期にかけて盛んに制作されました。鉄地に真鍮象嵌を施した作品を代表とし、植物文や幾何学文など多彩な意匠を表した作例が知られています。京都を代表する鐔工集団の一つとして発展し、現在も数多くの作品が伝えられています。
本作は大振りな円形鉄地に四方へ蕨手透を配し、耳の縁に真鍮象嵌を巡らせた堂々たる一枚です。象嵌は経年により一部失われている箇所がありますが、残された真鍮が古雅な趣を添え、長い年月を経た作品ならではの風格を感じさせます。透かしは左右上下の均衡が良く、厚みのある鉄地には力強い鍛え肌が現れています。華美な装飾に頼ることなく、力強い透かしと鉄味によって平安城鐔らしい品格を示した好作といえるでしょう。