蕨手文様透鐔 無銘(正阿弥) -Mumei (Shoami)- 12-1616
通常価格:¥220,000
税込
蕨手文様透鐔
無銘(正阿弥)
-Mumei (Shoami)-
縦77.7ミリ 横76.0ミリ 切羽台厚5.35ミリ 重量66グラム
江戸前期 Early Edo period
附属 保存刀装具鑑定書、桐箱
正阿弥派は室町時代後期から江戸時代にかけて活動した刀装具師の一派で、鉄地・赤銅地・真鍮地など多様な素材を用い、透鐔、肉彫、象嵌など幅広い技法による作品を数多く残しました。江戸時代には各地へその系統が広まり、多彩な作風を展開したことから、刀装具史を代表する流派の一つとして知られています。
本作は竪丸形の姿を基調に蕨手文様を上下左右へ均整よく配した意匠が簡潔な構成の中に端正な美しさを生み出しています。鍛えの良い鉄磨地は落ち着いた鉄味を呈し、細身の透かし線は軽快さと力強さを兼ね備え、耳へと自然に連続する曲線が作品全体に洗練された印象を与えています。蕨手文様の流麗な曲線は余白との均衡にも優れ、過度な装飾を加えることなく正阿弥派ならではの意匠感覚を端的に表現しており、保存状態も良好で、江戸前期の地透鐔として高い鑑賞性と資料性を備えた優品です。