竹図透鐔 無銘 -Mumei- 12-1614
通常価格:¥132,000
税込
竹図透鐔
無銘
-Mumei-
縦73.1ミリ 横72.8ミリ 切羽台厚5.5ミリ 重量112グラム
江戸中期 Middle Edo period
附属 桐箱
竹は古くから四君子の一つとして尊ばれ、節を保ちながら真っ直ぐに伸びる姿に節義や高潔の精神が重ねられてきました。その生命力と不屈の象徴性から武家社会においても好まれ、刀装具には竹そのものを主題としたものをはじめ、梅・雀・虎などと組み合わせた意匠まで多彩な作例が残されています。
本作は鉄地を用い、力強く伸びる竹を大胆な透かしによって構成した一枚です。葉には鋭い彫口が与えられ、節の表現にも抑揚があり、簡潔な構図ながら躍動感に富んでいます。耳には唐草蔦の金象嵌を巡らせ、落ち着いた黒味を帯びた錆色との対比が上品な趣を生み出しています。鉄味は緻密で肉置きにも十分な厚みがあり、全体の仕立ても極めて丁寧。金象嵌にはわずかな摩耗が見受けられるものの、鑑賞上大きく損なうものではなく、江戸中期の鉄地透鐔らしい風格を備えた出来の良い作品といえるでしょう。