櫂小槌宝袋図鐔 無銘 -Mumei- 12-1612
通常価格:¥55,000
税込
櫂小槌宝袋図鐔
無銘
-Mumei-
縦67.8ミリ 横64.4ミリ 切羽台厚5.1ミリ 重量74グラム
江戸中期 Middle Edo period
附属 桐箱
打出の小槌、宝袋、櫂はいずれも福徳や財運を象徴する吉祥文として江戸時代に広く親しまれた意匠です。打出の小槌は願いを叶え富をもたらす宝物、宝袋は財宝の蓄積、櫂は「開運」に通じる縁起物として武家・町人を問わず好まれました。これらを組み合わせた図柄は正月や祝いの席に用いられる調度品や刀装具にも多く見られ、幸福と繁栄への願いを表現しています。
本作は鉄地を変わり形に仕立て、打出の小槌、宝袋、櫂を大胆な肉彫風の高肉仕立てで表現した意匠性豊かな一枚です。
図柄を地板から立体的に浮き立たせる構成には素朴ながら力強い造形感があり、鉄味は落ち着いた黒錆に覆われ、実用鐔らしい風格を備えています。吉祥文を親しみやすくまとめた江戸中期頃の作と考えられ、飾り気を抑えた中にも温かみのある味わいを楽しめる作品です。