猪目蕨手透鐔 無銘 -Mumei- 12-1611
通常価格:¥77,000
税込
猪目蕨手透鐔
無銘
-Mumei-
縦75.5ミリ 横74.8ミリ 切羽台厚3.8ミリ 重量75グラム
江戸前期 Early Edo period
附属 桐箱
猪目透は鎌倉時代以来の建築装飾にも見られる伝統的な意匠で、魔除けや福を招く吉祥文として刀装具にも広く用いられました。蕨手は古代以来の渦巻状意匠を受け継ぐ文様で、力強く伸びる生命力を象徴する意匠として知られています。本作のように猪目と蕨手を組み合わせた透鐔は、簡潔な構成の中に装飾性と実用性を兼ね備えた作例として江戸時代を通じて数多く制作されました。
本作は鉄地を丸形に仕立て、左右に大きく猪目透、上下に背中合わせに蕨手透を配した均整の取れた構成を見せます。耳は僅かに打ち返しとして自然な肉置きを保っており、簡潔な意匠の中にも古雅な趣を備えています。
無駄な装飾を排した端正な一枚であり、江戸前期頃の実用鐔らしい落ち着いた風格を備えた作品です。