枝菊透鐔 無銘 -Mumei- 12-1610
通常価格:¥33,000
税込
枝菊透鐔
無銘
-Mumei-
縦70.4ミリ 横67.9ミリ 切羽台厚5.3ミリ 重量92グラム
江戸中期 Edo period (Mid 18th century)
附属 桐箱
江戸時代には、草花を題材とした透鐔が数多く制作されました。菊は長寿や延命を象徴する吉祥文様として古くから親しまれ、武家文化においても格調高い意匠として刀装具に盛んに取り入れられています。本作のように枝葉を大きく配して菊花を透かし彫りと組み合わせた作例は、江戸中期頃の量産的な町彫金系統や地方工房にも見られる意匠です。
鉄地を丸形に、枝菊を大胆な肉彫風に表して透かしを組み合わせています。切羽台を残し、その周囲に枝葉を巡らせた構図は安定感があり、素朴ながら鑑賞性のある仕上がりです。地鉄の表面は黒味が強く、黒漆塗り仕上げが施されているようです。
日常指しの実用品として製作された江戸時代の透鐔らしい落ち着いた趣が感じられ、古作の透鐔を気軽に楽しめる作品です。