一ノ谷合戦図鐔 若芝 -Jakushi- 12-1601
通常価格:¥88,000
税込
一ノ谷合戦図鐔
若芝
-Jakushi-
縦71.2ミリ 横69.9ミリ 切羽台厚4.95ミリ 重量141.5グラム
江戸後期 Late Edo period
附属 日本刀装具研究会鑑定書、桐箱
若芝は肥前国佐賀を代表する刀装金工の一派で、初代は中国僧から絵画を学んだ画家・若芝との関わりが伝えられています。山水や人物、風竹、南蛮風意匠などを得意とし、中国画の趣を取り入れた絵画的な構図と、布目象嵌や腐らしなどの技法を巧みに用いた作品を数多く残しました。江戸時代を通じて数代にわたり作風が受け継がれ、肥前金工を代表する流派として知られています。
一ノ谷合戦図とは、寿永三年(1184)に摂津国一ノ谷で行われた源平合戦を題材とした画題です。源義経による鵯越からの奇襲によって平氏が敗走した戦いとして『平家物語』などに語り継がれ、武者絵や屏風、刀装具にもたびたび取り上げられました。
本作も合戦の緊迫した情景を絵画的に表現したもので、画面全体に物語性を感じさせる構成となっています。
鉄地丸形とし、布目象嵌を巧みに用いて山肌や樹木、地形を描き分け、高彫と毛彫によって武者や、陣屋などを細密に表しています。表裏を通して戦場の情景を展開させる構成には若芝らしい絵画的な表現力が発揮され、深みのある鉄味と金布目の対比が落ち着いた風格を生み出した、若芝の特色をよく示す見応えある優品です。