山水砧図鐔 卜舟 -Bokushu- 12-1593
通常価格:¥22,000
税込
山水砧図鐔
卜舟
-Bokushu-
縦69.2ミリ 横65.5ミリ 切羽台厚4.15ミリ 重量92グラム
江戸中期 Mid Edo period
附属 桐箱
山水人物図は、中国山水画の影響を受けながら江戸時代の刀装具にも広く取り入れられた画題です。
本作には、水辺の景観の中に砧を打つ人物が表されており、「砧(きぬた)」は秋の訪れや旅立った人を思う情景を象徴する文学的な題材として、和歌や漢詩、絵画にもたびたび描かれました。静かな自然の中に人物を小さく配し、限られた空間に情趣を表現することは、江戸期の金工が好んだ作風の一つです。表には遠くに見える山とたなびく雲、枝を垂れた柳と家屋、水辺で砧を打つ人物を、裏には松と流水、独り佇む人物を描き、静寂な山間の空気感を巧みに表現している点に趣があります。鉄味は落ち着き、長年の使用による自然な古色を備え、卜舟の銘にふさわしい穏やかで文人的な作風を示しています。