合戦図鐔 無銘 -Mumei- 12-1592
通常価格:¥132,000
税込
合戦図鐔
無銘
-Mumei-
縦73.4ミリ 横69.7ミリ 切羽台厚4.9ミリ 重量105グラム
江戸中期 Mid Edo period
附属 桐箱
合戦図は、武士の勇猛さや忠義を象徴する画題として江戸時代を通じて数多く刀装具に取り上げられました。源平合戦や戦国合戦を特定して表すものもありますが、特定の場面を示さず武者たちの奮戦を意匠化した作品も少なくありません。武具や陣幕、岩や松などを巧みに配し、限られた空間の中に戦場の緊張感を表現することは、刀装具師の技量の見せどころでもありました。
本作は鉄地に山銅覆輪を施し、高肉彫によって武者を立体的に表した意欲作です。甲冑や顔貌には細かな彫刻が加えられ、金布目象嵌が各所に残ることで画面に華やかさを添えています。背景には松や橋、波涛を巧みに配して奥行きを生み出し、密度の高い構成となっています。覆輪の保存状態も良く、鉄味も落ち着きを見せ、無銘ながら江戸中期の優れた町彫金鐔として十分に鑑賞に堪える一枚です。