糸巻菊葉透鐔 無銘 -Mumei- 12-1581
通常価格:¥63,800
税込
糸巻菊葉透鐔
無銘
-Mumei-
縦75.1ミリ 横72.2ミリ 切羽台厚5.7ミリ 重量110グラム
江戸中期 Edo middle period
附属 桐箱
糸巻は糸を巻き取る道具であり、家業の繁栄や物事が滞りなく続くことを象徴する吉祥文様として親しまれてきました。菊は長寿や高貴を表す瑞祥の植物であり、刀装具では四季の草花を代表する意匠として数多く用いられています。江戸時代には、これらを組み合わせた透鐔が各地で制作され、実用性と装飾性を兼ね備えた意匠として武士に愛好されました。
鉄地を丸形とし、糸巻と菊葉を巧みに透かした意匠です。落ち着いた鉄味を呈し、肉置きにも安定感があり、均整の取れた構成から江戸中期らしい端正な作域が窺われます。菊葉には金銀布目象嵌が施され、鉄の渋さの中に上品な華やかさを添えています。
簡潔な意匠ながら見飽きることがなく、実用性と鑑賞性を兼ね備えた味わい深い一作です。