双蝶図透鐔 無銘 -Mumei- 12-1580
通常価格:¥52,800
税込
双蝶図透鐔
無銘
-Mumei-
縦65.8ミリ 横63.4ミリ 切羽台厚3.2ミリ 重量75グラム
江戸前期 Early Edo period
附属 桐箱
蝶は古来より不老長寿や夫婦円満、立身出世などの吉祥を象徴する意匠として刀装具にも多く取り上げられました。とりわけ左右一対の蝶を配した構図は、調和や繁栄を表す意匠として武家にも好まれ、江戸前期には簡潔な透かしの美しさを活かした作品が数多く制作されています。
鉄地を丸形とし、左右に向かい合う双蝶を透かした意匠です。蝶の胴や翅脈は簡潔ながら的確に表され、透かし全体の均整も良く、落ち着いた古調の趣を感じさせ、地鉄には素朴で柔らかな鉄味が現れ、耳も自然な仕立てとなっています。茎穴には長年の使用に伴う幾度もの調整痕が認められ、永く実用に供されてきたことが窺われるとともに、本作が比較的古い時代に制作されたことを示唆しています。
派手さはありませんが、江戸前期らしい端正な造形と穏やかな鉄味を備えた一作であり、飽きることなく鑑賞を楽しめる鉄鐔です。