一つ巴図透鐔 無銘 -Mumei- 12-1578
通常価格:¥74,800
税込
一つ巴図透鐔
無銘
-Mumei-
縦71.4ミリ 横68.7ミリ 切羽台厚5.1ミリ 重量70グラム
江戸中期 Mid Edo period
附属 桐箱
巴文様は古くから渦や水流を象徴する吉祥文様として神社仏閣の瓦や太鼓などにも用いられ、災厄を退ける意匠として武具や刀装具にも広く取り入れられました。透鐔においては、その簡潔で力強い意匠が鉄味と調和し、実用性と美しさを兼ね備えた作品が数多く制作されています。
本作は鉄地を円形に仕立て、中央の切羽台を挟んで上下に一つ巴を意匠化した透かしを配する作品です。無駄を省いた簡潔な構成でありながら、均整の取れた透かしと伸びやかな線構成によって軽快な趣を生み出しています。
地鉄は緻密に鍛えられ、落ち着いた鉄色と良好な鉄味を備え、丸耳の穏やかな肉置きも全体の調和を高めています。
華美な装飾に頼ることなく、鉄そのものの魅力と洗練された意匠を味わうことのできる、江戸時代の透鐔らしい佳作です。