撫子図透鐔 無銘 -Mumei- 12-1571
通常価格:¥85,800
税込
撫子図透鐔
無銘
-Mumei-
縦75.7ミリ 横72.45ミリ 切羽台厚5.0ミリ 重量66.0グラム
江戸中期 Middle Edo period
附属 桐箱
撫子は秋の七草の一つとして古くから親しまれた植物で、刀装具にも好んで取り上げられた意匠です。可憐な花姿を表すだけではなく、武家文化においては気品や節度を象徴する画題として用いられ、京透や正阿弥系統では透かしを活かした優雅な構成の作品が数多く制作されました。
本作は鉄地を用い、撫子の花と葉を大胆な透かしによってまとめた一枚です。丸形の中に余白を巧みに生かしながら、花弁の鋸歯や茎葉を簡潔な線で表現し、軽快でありながら落ち着いた趣を備えています。鉄味も良好で、耳や透かし際にも古作らしい穏やかな味わいが認められ、実用性と意匠性を兼ね備えた好ましい作品です。