虫喰模様図鐔 正阿弥重信 -Shoami Shigenobu- 12-1562
通常価格:¥63,800
税込
虫喰模様図鐔
正阿弥重信
-Shoami Shigenobu-
縦84.6ミリ 横82.2ミリ 切羽台厚4.3ミリ 重量128グラム
江戸中期 Mid Edo period
附属 桐箱
正阿弥派は室町時代後期に京都で興り、桃山時代から江戸時代にかけて全国へ広く分派した刀装具工の一派です。鉄地透鐔から色絵鐔まで幅広い作域を持ち、多くの優れた金工を輩出しました。重信もその系統に属する鐔工で、在銘作が今日まで伝わっており、文化庁所蔵資料にも作品が確認されています。
本作は木瓜形の鉄地を用い、全面に虫喰を思わせる毛彫を施すとともに、虫喰状の透かしを巧みに配した趣向豊かな一枚です。自然界の風化や朽木の景色を意匠として取り入れた構成は、静かな趣と侘びの美を感じさせます。落ち着いた鉄味には長年の時代を経た味わいが備わり、透かしの配置も全体の均衡を損なうことなくまとめられています。切羽台には「正阿弥重信」の銘が力強く刻され、作者を明らかにする点も本作の大きな魅力です。
華美な装飾に頼ることなく、鉄そのものの風合いと意匠の妙によって見応えを備えた、正阿弥派らしい味わい深い作品です。