撫角形無地鐔 無銘 -Mumei- 12-1561
通常価格:¥41,800
税込
撫角形無地鐔
無銘
-Mumei-
縦88.7ミリ 横82.6ミリ 切羽台厚4.8ミリ 重量202グラム
江戸時代 Edo period
附属 桐箱
無地鐔は鉄そのものの質感と姿形を鑑賞の中心とする刀装具であり、華美な装飾を施さず実用性を重視した武用鐔として江戸時代を通じて数多く制作されました。江戸前期の無地鐔には、堅牢な鉄地と簡潔な造形を特徴とする作が多く見られ、本作もそのような実用本位の美意識をよく伝えています。
本作は撫角形に造り込まれた大型の鉄地鐔で、装飾を一切施さず、鉄味と量感によって存在感を示しています。202グラムに及ぶ重量は手にすると確かな重厚感があり、武用鐔としての堅牢さを感じさせ、耳は丸みを帯びた穏やかな仕立てとなり、長年の使用によって落ち着いた古色を帯びた鉄地が味わい深い景色を見せています。また、手貫緒を通すための二つの穴が設けられている点も興味深く、実用に供された痕跡として本作の性格を物語っています。
簡潔な意匠ながら、質実剛健な武士の美意識を今に伝える古鉄地鐔です。