怒涛に千鳥図大小鐔 -Mumei- 12-1537
通常価格:¥44,000
税込
怒涛に千鳥図大小鐔
-Mumei-
(大)縦64.6ミリ 横62.6ミリ 切羽台厚4.4ミリ 重量67.0グラム
(小)縦64.1ミリ 横61.6ミリ 切羽台厚4.5ミリ 重量67.0グラム
江戸後期 Late Edo period
附属 桐箱
江戸時代後期になると刀装具は武具としての役割だけでなく装飾性が重視されるようになり、多彩な意匠を取り入れた作品が数多く制作されました。
荒れ狂う波間を群れ飛ぶ千鳥は古くから日本人に親しまれた吉祥意匠であり、困難な波を乗り越える姿から夫婦円満や家内安全、立身出世を象徴する縁起の良い画題として刀装具にも盛んに採用されています。
本作は鉄地を用いた稚児指大小用の大小鐔で、波濤を高肉彫風に力強く表現し、その上空を飛ぶ千鳥を簡潔な彫刻で配しています。千鳥は表から裏へと飛び抜けるように配置されており、大小一対の鐔全体を一つの画面として見立てた遊び心ある構成が見どころです。波頭の起伏を巧みに造形することで画面に動きを与え、鉄味は素直で仕上げは実用本位ながら、端正な作行きを備えています。
稚児指大小拵を引き立てる実用・鑑賞の双方に楽しめる一組といえるでしょう。