肥後守國康 -Higo no Kami Kuniyasu- 3-964
通常価格:¥990,000
税込
肥後守國康
-Higo no Kami Kuniyasu-
刃長51.6センチ 反り1.0センチ
元幅32.0ミリ 元重ね6.8ミリ
物打幅25.8ミリ 横手位置幅22.3ミリ
物打重ね5.2ミリ 松葉先重ね5.1ミリ
目釘穴2個
裸身重量524グラム
江戸前期寛文頃(1661~1673) The early Edo period
昭和45年1月22日 福岡県登録
附属 保存刀剣鑑定書、白鞘、素銅地金着はばき
肥後守國康は名を小林源左衛門と称し、摂津国で活躍した初代河内守國助の三男で、兄弟に二代河内守國助(中河内)、武蔵守国次、伊勢守国輝などの名工達を抱えた名家出身の刀工で、新刀上作、大業物に列せられています。
作風は二代國助に酷似しており、國助に比して作品が少ない点から察するに、兄國助の代作を多く務めたものと推測されます。
本作は元幅・元重ねともに十分で、反りの姿も良く均整の取れた堂々たる一振となり、地鉄は小板目肌がよく錬れて緻密に詰み、地沸が細かく厚く付いて潤いある精美な鍛えを呈しています。最大の見所は表裏で焼刃を変えた焼入れにあり、指表には端正な直刃を、指裏には華やかな丁字刃を焼き分ける極めて高度な技法が用いられ、このような焼刃を古来「稚児柏」と称します。
匂口は総じて明るく冴え、刃縁には小沸が豊かに付き、足が盛んに入り、特に表の直刃には鼠足が頻りに現れて単調さを感じさせず、鋩子は表裏とも直ぐに先丸く返り、終始品格ある焼刃をまとめています。
表裏で異なる刃文を同時に完成させることは焼入れ温度や冷却速度を精密に制御しなければならず、刀工にとって極めて難度の高い技法として知られており、その技術力を明確に示す一振です。
保存刀剣鑑定書が付属していますが、出来栄えはそれを一段上回る内容を備え、地刃の健全さや作域の充実ぶりから見ても特別保存刀剣への昇格は十分期待できる優品と評価できる國康の傑作です。