献上鐔 無銘 -Mumei- 12-1524
通常価格:¥242,000
税込
献上鐔
無銘
-Mumei-
縦79.1ミリ 横75.35ミリ 切羽台厚4.85ミリ 重量179.7グラム
江戸後期 The late Edo period
附属 桐箱
献上鐔とは、江戸時代に登城や儀礼など格式を重んじる場で用いられた拵に備えられる赤銅無地鐔を指す刀剣界の通称です。華麗な彫金を施すことなく、良質な赤銅の地金と端正な造り込みによって気品を表現することを特徴とし、大名家や旗本など上級武士の礼装拵に相応しい刀装具として高く評価されています。
本作は良質な赤銅を用いた大振りな丸形赤銅無垢の献上鐔で、黒漆を思わせる深く艶やかな色揚げが実に美しく、装飾を極限まで抑えた中にも格調の高さが漂います。滑らかに仕上げられた広い地面は赤銅ならではの質感を存分に味わわせ、切羽台をわずかに高く造り込むことで全体に端正な立体感を与えています。質実な中にも細部への配慮が行き届き、約180グラムという重量は献上鐔に相応しい堂々たる存在感を備えています。
長年の使用に伴う僅かな擦れは見られるものの保存状態は良好であり、余計な意匠に頼ることなく素材・重量・仕立てのみで品格を示す作域は、高位武家の拵に相応しい風格を今日までよく伝えており、赤銅地鐔の魅力を存分に堪能できる優品です。