天地雁金透鐔 無銘(正阿弥) -Mumei (Shoami)- 12-1519
通常価格:¥132,000
税込
天地雁金透鐔
無銘(正阿弥)
-Mumei (Shoami)-
縦 79.2ミリ 横 78.9ミリ 切羽台厚 3.85ミリ 重さ 64.0グラム
江戸前期 The early Edo period
附属 保存刀装具鑑定書、桐箱
正阿弥は室町時代後期に京都で興り、桃山時代から江戸時代にかけて全国へ流派を広げた刀装金工の一派で、透鐔・象嵌・高彫・地透など多彩な技法を駆使した作品を数多く残しています。時代や地域によって作風は大きく異なるものの、優れた意匠感覚と安定した技術力を特色とし、日本刀装具史を代表する流派の一つとして高く評価されています。
本鐔は、木瓜形の輪郭を基調とした柔らかな外形と、透かしの輪郭に施された細やかな起伏とが単調さを感じさせず、軽快な構図でありながら格調高い趣を備えています。鉄地は黒味を帯びた落ち着いた古色を呈し、薄過ぎない板厚と丁寧に仕立てられた丸耳が全体を引き締め、正阿弥らしい洗練された造形感覚と堅実な技術がよく表れています。
保存状態も良好で、長い年月を経た鉄肌には自然な古色が育ち、保存刀装具鑑定書が付属することも大きな魅力です。
雁は古来、季節の移ろいや吉祥を象徴する意匠として親しまれ、簡潔な透かしだけで豊かな情景を表現した本作は、静かな気品と軽妙な美しさを兼ね備えた一枚として、鑑賞用はもとより拵に組み込んでも格調を高める優れた鐔といえるでしょう。