武鑑散唐草図鐔 無銘(埋忠) -Mumei (Umetada)- 12-1517
通常価格:¥220,000
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武鑑散唐草図鐔
無銘(埋忠)
-Mumei (Umetada)-
縦 81.5ミリ 横 81.4ミリ 切羽台厚 3.75ミリ 重さ130.5グラム
桃山時代末期~江戸初期(慶長頃・1596~1615) The end of Momoyama period to the early Edo period
附属 保存刀装具鑑定書、桐箱
埋忠は桃山時代末から江戸初期に京都で活躍した刀工・刀装金工の一派で、祖とされる埋忠明寿は刀剣の研磨、刀身彫物、刀装具製作に優れた名工として知られています。鉄地に象嵌や彫刻を巧みに組み合わせた格調高い作風を確立し、後世の京金工に大きな影響を与えました。
本作は、丸形の鉄磨地を基調とし、武鑑を散らす意匠に金銀平象嵌を巧みに施しています。武鑑は武家の格式や家格を示す家紋帳を表し、各所に配された家紋が格調高い趣を醸し出しています。
桔梗門を陰小透とし、周囲には金銀象嵌による優美な唐草を添えています。また、松皮菱に左一つ巴紋を四分一で嵌め込み、控えめな装飾でありながら、鉄地の落ち着いた風合いと金銀象嵌との対比が美しく、埋忠らしい洗練された意匠感覚が随所に窺えます。
武鑑は武家社会の秩序や家格を象徴する吉祥性を備えた題材であり、そこへ桜花と唐草を組み合わせることで、武運長久と家門繁栄への願いが込められています。簡潔な構成の中に高度な象嵌技術と優れた意匠を凝縮した本作は、桃山から江戸初期にかけての埋忠金工の美意識をよく伝える作品であり、資料的・美術的価値の高い一枚です。