柏樹蛇図鐔 起龍齋宗珉(花押) -Kiryūsai Sōmin (kaō)- 12-1516
通常価格:¥550,000
税込
柏樹蛇図鐔
起龍齋宗珉(花押)
-Kiryūsai Sōmin (kaō)-
縦 75.4ミリ 横 70.0ミリ 切羽台厚 4.7ミリ 重さ145.0グラム
江戸中期 The middle period of Edo era
附属 特別保存刀装具鑑定書、桐箱
起龍齋宗珉は江戸時代中期を代表する町彫金師の名工です。四分一磨地を用いた片切彫を最も得意とし、まるで筆で描いたような流麗な彫刻表現によって町彫金を芸術の域へ高めました。絵画的な構図と静寂な余白を巧みに生かした作風は高く評価され、後世の町彫金師にも大きな影響を与えたことから、日本刀装具史を代表する名工の一人として今日まで高い評価を受けています。
本作は竪丸形の四分一磨地に、表には柏樹に絡みつく蛇と流水を、裏には秋草と岩辺を配した趣深い構図です。
蛇の鱗は極めて細緻な片切毛彫によって一枚一枚丁寧に刻まれ、柏の葉脈や樹皮の表情、水面の流れに至るまで繊細な彫刻が施されています。
静かな地色を生かした彫り口は宗珉らしい気品に満ち、余白を巧みに取り入れた画面構成によって幽玄な情景を生み出しています。
蛇を主題とした刀装具は現存数が少なく、脱皮を繰り返す姿から再生・長寿・繁栄の象徴として古くから吉祥文様として尊ばれてきました。
本作は宗珉の高度な彫技と優れた意匠感覚を十分に示した代表的な作品であり、特別保存刀装具鑑定書を備えた資料的価値、鑑賞価値ともに極めて高い優品です。