菊花銀杏繋透鐔 無銘(京透) -Mumei (Kyosukashi)- 12-1515
通常価格:¥275,000
税込
菊花銀杏繋透鐔
無銘(京透)
-Mumei (Kyosukashi)-
縦83.9ミリ 横82.05ミリ 切羽台厚4.15ミリ 重量74.7グラム
桃山時代~江戸初期 The Momoyama period to the early Edo period
附属 特別保存刀装具鑑定書、桐箱
京透は、山城国京都を中心に発達した透鐔で、室町時代末から桃山時代にかけて古作が多く見られ、細身で優美な透彫、品格ある構成、軽やかな鉄味を特色とします。尾張透や金山鐔のような力強さに対し、京透は雅味と均整を重んじた作風に見所があります。古作は平安城透と呼ばれることもあります。装飾性を抑えながらも均整の取れた構成美を追求し、その優雅な造形は後世の透鐔に大きな影響を与えました。
本作は鉄磨地菊花形の地透鐔で、外周を菊花形に整え、その内側には銀杏葉を連続して繋いだ透かしを巡らせ、さらに中心部へ放射状の細い透を配することで整然とした幾何学的な美しさを構成しています。
極めて細身の透かしでありながら各部の均衡は崩れることなく、軽快さと堅牢さを兼ね備えた姿を見せ、磨き込まれた鉄地は潤いのある古鉄の風合いを湛え、丸耳の柔らかな輪郭が全体に穏やかな品格を与えています。
簡潔な意匠の中に京透ならではの高い設計力と卓越した透彫技術が凝縮された優品です。 保存状態は極めて良好で、古調な鉄味、精緻な透彫、均整の取れた構図はいずれも優れ、京透本来の美しさを存分に鑑賞できる資料性・鑑賞性ともに高い一作です。