鉄線花図鐔 無銘(正阿弥政徳) -Mumei (Shoami Masanori)- 12-1512
通常価格:¥396,000
税込
鉄線花図鐔
無銘(正阿弥政徳)
-Mumei (Shoami Masanori)-
縦80.7ミリ 横78.9ミリ 切羽台厚4.65ミリ 重量172.3グラム
江戸後期 The late Edo period
附属 特別貴重小道具認定書、桐箱
正阿弥派は室町時代に興り、桃山から江戸時代にかけて全国各地に広がった刀装金工の一派です。鉄地・赤銅地をはじめ多様な地金を用い、透、象嵌、高彫など幅広い技法を駆使して多彩な作域を展開しました。本作は「正阿弥政徳」の極めが与えられています。
本作は、鉄地丸形の地鉄全面に鉄線花を巡らせた優品です。花弁は赤銅を用いた高肉彫でふっくらと立体感豊かに仕上げられ、花芯には繊細な金象嵌を施して上品な華やかさを添えています。蔓は優雅な曲線を描きながら鐔全体を囲み、葉脈まで細やかに彫り込まれることで、静かな鉄地との対比が美しい構成となっています。地鉄には細かな槌目風の地仕上げが施され、花々の立体感を一層際立たせています。
保存状態は極めて良好で、特別貴重小道具認定書が付属します。彫口の冴え、赤銅の色味、構図の完成度はいずれも高く、現在の特別保存刀装具への昇格も十分期待できる出来映えです。正阿弥派の優れた美意識と高度な彫金技術を堪能できる、鑑賞価値の高い一作です。