雉鳳凰図鐔 無銘(野村) -Mumei Nomura School- 12-1511
通常価格:¥330,000
税込
雉鳳凰図鐔
無銘(野村)
-Mumei Nomura School-
縦75.2ミリ 横73.0ミリ 切羽台厚4.9ミリ 重さ145.1グラム
江戸後期 The late Edo era
附属 特別貴重小道具認定書、桐箱
野村派は阿波徳島藩に関係する金工派で、野村正道を中心とし、その門下から津尋甫などの名工を出しました。花鳥・植物などを題材とした縁頭や小柄の作例が知られ、赤銅地に高彫色絵を施した華やかな作風を特色とします。
本作は赤銅地丸形の鐔で、全面に細やかな槌目地を施し、その上に雉と鳳凰、唐草文を高彫で精緻に表した優品です。
表には大きく翼を広げた鳳凰を配し、唐草が画面を埋め尽くすように躍動感あふれる構成とし、表裏共に下には雉を配して調和を図っています。
鳥の羽毛は極めて繊細な毛彫によって一本一本丁寧に刻まれ、金を効果的に用いた尾羽が落ち着いた赤銅地の色合いに美しく映え、槌目地の柔らかな陰影と高彫の立体感が作品全体に深みを与え、格調高い意匠美を生み出しています。
野村派らしい高度な彫技と優雅な構図をよく示した作品であり、現状でも特別貴重小道具認定書を備えていますが、その出来栄えから特別保存刀装具鑑定にも十分合格が期待できる内容を備えています。保存状態も良好で、鑑賞用としても資料的価値の高い優品です。