丸に蔦紋図縁頭 無銘 -Mumei- 14-279
通常価格:¥198,000
税込
丸に蔦紋図縁頭
無銘
-Mumei-
縁金具の縦40.15ミリ 縁金具の高さ9.9ミリ 頭金具の縦35.9ミリ 重さ29.9グラム
江戸後期 The latter period of Edo era
附属 桐箱
赤銅磨地に丸に蔦紋を配した、端正な意匠の縁頭です。
艶やかに磨き上げられた赤銅地を一切の装飾で乱すことなく仕立て、その上に丸形の金地へ蔦紋を高彫で据えることで、黒漆を思わせる深みある地色と金色の鮮やかな対比を際立たせています。
余白を広く活かした意匠は簡潔ながら格調高く、武家好みの気品を備えた仕上がりとなっています。
蔦紋は生命力の強さと繁栄、家運長久を象徴する吉祥文様として古くから武家に好まれ、家紋としても広く用いられました。
本作は丸に蔦紋を均整よく配置し、無駄を削ぎ落した構成によって赤銅磨地本来の美しさを引き立てており、江戸後期金工らしい洗練された美意識が窺えます。さらに縁・頭ともに脱着式という手間の掛かった構造を採用している点も見逃せない特徴で、製作技術の高さを物語るものです。
縁金具は縦40.15ミリに及ぶ堂々たる寸法を備え、身幅の広い刀や重厚な拵にも違和感なく調和する希少な大型作です。保存状態も良好で、実用・鑑賞の双方に高い価値を備えた優品といえます。