柳橋に鷺図縁頭 無銘 -Mumei- 14-275
通常価格:¥176,000
税込
柳橋に鷺図縁頭
無銘
-Mumei-
縁金具の縦39.8ミリ 縁金具の高さ12.2ミリ 頭金具の縦37.0ミリ 重さ32.3グラム
江戸後期 The latter period of Edo era
附属 桐箱
鉄地に高肉彫を施し、橋上に佇む白鷺と風に揺れる柳を主題とした、風雅な趣に満ちた縁頭です。
鉄地を落ち着いた磨地風に仕立て、白鷺を銀、柳の枝や流水を金銀によって繊細に表し、橋や岩肌には高肉彫を用いて立体感豊かな景色を構成しています。
縁から頭へと景色が自然に連続し、一組で一幅の山水画を見るような奥行きある意匠となっています。
柳は春の訪れや生命力を象徴する吉祥の樹木であり、白鷺は清廉・長寿・瑞祥を意味する縁起の良い鳥として古くから絵画や工芸の題材として親しまれてきました。
静かに流れる水辺に架かる橋と、そこへ舞い降りた白鷺を組み合わせることで、穏やかな自然の情景を詩情豊かに描き出しています。
余白を巧みに活かした構図は窮屈さを感じさせず、江戸後期らしい洗練された美意識が随所にうかがえます。
縁金具は39.8ミリに達する大型の作で、存在感は格別であり、大振りの拵にもよく調和します。保存状態も良好で、雄大な景観と格調高い意匠を兼ね備えた、実用・鑑賞の双方で高く評価できる優品です。