網と雁図縁頭 無銘 -Mumei- 14-270
通常価格:¥82,500
税込
網と雁図縁頭
無銘
-Mumei-
縁金具の縦37.7ミリ 縁金具の高さ8.35ミリ 頭金具の縦35.1ミリ 重さ21グラム
江戸後期 The latter period of Edo era
附属 桐箱
四分一地に群れ飛ぶ雁と網を配した風情ある縁頭です。地金には上質な四分一を用い、落ち着いた色調の中に金色絵による雨脚を斜めに配することで、荒天の空を進む雁の群れを情趣豊かに表現しています。
雁は赤銅の高肉彫で立体的に据えられ、眼と嘴には金象嵌を施して生命感を添え、縁には六羽、頭には五羽を配して群れ飛ぶ姿を巧みに描き出しており、片隅に表された網は漁網を表現したもので、古来より文学や絵画に好んで取り上げられた雁と網の取り合わせを意識した意匠と思われます。
派手な装飾に頼ることなく、四分一の渋い地色と赤銅・金の取り合わせによって雨中の情景を静かに表現した作品であり、江戸後期らしい洒脱な美意識が感じられる佳品です。