霜苔鑢地縁頭 無銘 -Mumei- 14-269
通常価格:¥198,000
税込
霜苔鑢地縁頭
無銘
-Mumei-
縁金具の縦40.3ミリ 縁金具の高さ13.1ミリ 頭金具の縦36.4ミリ 重さ43.0グラム
江戸後期 The latter period of Edo era
附属 桐箱
本作は赤銅地に霜苔鑢を施した縁頭で、長年の時代を経てなお深く艶やかな煮色を保つ上質な赤銅の色合いがまず目を引き、全面に刻まれた荒々しくも整然とした鑢目が陰影に富んだ景色を生み出すことで、装飾を排した簡潔な意匠の中に江戸後期金工ならではの洗練された美意識を感じさせます。
また、縁金具と頭金具はいずれも縁を別部材として嵌め込む手の込んだ構造となっており、外周を美しく引き締めると同時に堅牢性も高めるなど、見えにくい部分にまで妥協を許さない職人の仕事ぶりが窺えます。
さらに縁金具の縦寸法は40.3ミリに達する大振りな作で、一般的な縁頭には見られない重厚な存在感を備えており、豪壮な拵との取り合わせに優れることも大きな魅力といえるでしょう。
華麗な彫金によって魅せる作品ではなく、優れた赤銅の発色と巧みな地造りによって静かな風格を表現した佳品であり、実用拵から鑑賞拵まで幅広く楽しむことのできる名品です。