丸に三つ引紋と丸に橘紋象嵌大小鐔 無銘 -Mumei- 12-1504
通常価格:¥121,000
税込
丸に三つ引紋と丸に橘紋象嵌大小鐔
無銘
-Mumei-
(大)縦73.7ミリ 横69.4ミリ 切羽台厚4.45ミリ 重さ131.0グラム
(小)縦67.7ミリ 横64.0ミリ 切羽台厚4.5ミリ 重さ110.0グラム
江戸末期~明治初期 Late Edo to Early Meiji period
附属 桐箱
本作は鉄地の大小鐔に、丸に三つ引紋と丸に橘紋を布目象嵌によって表した一組です。
三つ引紋は横三本の線を円内に収めた簡潔な意匠で、古くから武家の家紋として広く用いられました。一方の橘紋は常緑樹である橘を図案化したもので、長寿や繁栄を象徴する吉祥紋として知られています。
地板はやや角張りを残した丸形に仕立てられ、厚みを十分に備えた堅実な造込みを見せています。黒々と落ち着いた鉄地の中に施された金布目象嵌が鮮やかに映え、簡潔な構成ながら格調高い趣を感じさせます。
装飾を必要最小限に抑え、家紋そのものの美しさを際立たせた作域には、幕末期以降の武家好みの意匠感覚がよく表れています。大小とも保存状態は良好で、象嵌の残存状態にも優れ、一組として揃った姿を今に伝える好ましい作品です。
家紋鐔ならではの端正な意匠と実用性を兼ね備えた一組であり、大小揃いの魅力を存分に味わうことのできる佳品です。