山水風景図鐔 長州萩住友久作 -Tomohisa of Hagi in Choshu- 12-1502
通常価格:¥127,600
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山水風景図鐔
長州萩住友久作
-Tomohisa of Hagi in Choshu-
縦75.7ミリ 横72.3ミリ 切羽台厚3.9ミリ 重さ125.0グラム
江戸中期 The middle period of Edo era
附属 日本刀装具研究会鑑定書、桐箱
長州萩住友久作は長州萩を代表する鐔工の一人で、風景図や人物図を得意とし、緻密な彫刻によって絵画的な情景を表現した作品を数多く残しています。よく鍛えられた鉄地を用い、中国山水画の趣を鐔という限られた画面の中に巧みに取り込んだ作風に特色があります。
本作は鉄地丸形の地板いっぱいに山水風景を表したもので、険しい山岳を背景に楼閣や宝塔を配し、麓には橋を渡る人物や松樹を刻んでいます。景物は過不足なく整理されており、山々の重なりによって奥行きある空間が表現され、一幅の山水画を眺めるかのような趣を感じさせます。
地鉄は緻密によく鍛えられ、長年の時代を経て育まれた古色が景色全体に落ち着いた風情を与えています。山肌や樹木、建築物は肉彫を主体として丁寧に表され、細部まで破綻のない描写から作者の確かな技量が窺えます。
山水図は中国文人文化への憧憬を背景として刀装具にも盛んに取り入れられた画題であり、自然の中に理想郷を求める精神世界を象徴しています。本作もまた雄大な自然と静かな人の営みを巧みに描き出しており、眺めるほどに情景が広がる味わい深い作品となっています。
鍛えの良い鉄味、奥行きある構図、そして絵画的な彫刻表現が見事に調和した優品であり、長州金工による山水図鐔の魅力をよく示した一作です。