鳥兜図透鐔 無銘 -Mumei- 12-1501
通常価格:¥88,000
税込
鳥兜図透鐔
無銘
-Mumei-
縦72.9ミリ 横71.0ミリ 切羽台厚6.25ミリ 重さ122.6グラム
江戸中期 The middle period of Edo era
附属 桐箱
鉄地丸形の地板に鳥兜を透かし、地鉄は厚手に鍛えられ、重量感のある造込みと相まって力強い存在感を示しています。
鳥兜は雅楽や舞楽の装束に用いられる冠で、公家文化や王朝文化を象徴する意匠として古くから親しまれてきました。本作ではその特徴的な輪郭を巧みに図案化し、均衡よく配された透かしによって軽快さと格調の高さを兼ね備えた構成にまとめています。
鳥兜には金銀の布目象嵌が施され、重厚な鉄地の中に控えめな華やかさを添えています。厚手の地板に対して透かしの輪郭は明快で無駄がなく、実用鐔としての堅牢さを保ちながらも洗練された意匠美を実現しているところに見所があります。
力強い鉄味と端正な透かし、そして金銀布目象嵌による上品な装飾が見事に調和した一作であり、武家文化の中に受け継がれた王朝趣味を今に伝える趣深い作品です。