桐唐草透鐔 無銘(京透) -Mumei (Kyo-sukashi)- 12-1480
通常価格:¥154,000
税込
桐唐草透鐔
無銘(京透)
-Mumei (Kyo-sukashi)-
縦78.4ミリ 横79.2ミリ 切羽台厚5.55ミリ 重さ104.9グラム
江戸初期 The early period of Edo era
附属 特別貴重小道具認定書、桐箱
京透鐔は、山城国京都を中心に、室町時代から江戸時代初期にかけて製作された地透鐔で、尾張や赤坂等と並び、地名を冠して「京透」と呼ばれています。 その作風は、鍛錬の良い鉄を用いた地鉄を平面的に仕立て、透かしは切り立ちつつも無駄なく繊細に仕上げられ、優雅で巧緻な造形が特徴で、耳はやや小肉を持たせたものが多く、厚みは他国の透鐔と比べてやや薄手。櫃穴は縦長で、八ツ橋、茗荷、梅、菊、雁、鶴等、時代の古い物には図案的な意匠に優れたものがあり、優雅さと技巧の両立が魅力で、鑑賞・コレクション双方に高い価値を認められています。
本作は大振りで均整の取れた円形の鉄地に、桐葉と唐草を大胆に組み合わせた意匠を配し、鍛えの良い地鉄には長年の使用によって育まれた落ち着いた古色が現れています。透かしは桐葉を上下に据え、その間を左右へ伸びる横桟と唐草で構成しており、簡潔ながらも力強い構図を見せています。透かしの輪郭には古作特有の柔らかな鏨味が残り、機械的な均一さではない手仕事ならではの温かみが感じられ、装飾過多に陥ることなく、透かしのみで格調高い美しさを表現している点に京透らしい洗練が窺えます。
また、本作は直径約八センチに迫る堂々たる体配を備えながら、透かしによって軽快さを失わず、古雅な鉄味と優美な意匠が見事に調和した、桃山から江戸初期にかけての京透鐔の魅力を今に伝える、見所の多い優品です。