縄に鎌透鐔 五十九代増田明珍紀宗朗 -Myochin Ki Muneaki- 12-1472
通常価格:¥440,000
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縄に鎌透鐔
五十九代増田明珍紀宗朗 -Myochin Ki Muneaki-
縦77.85ミリ 横73.2ミリ 切羽台厚5.9ミリ 重さ87.1グラム
江戸後期 Late Edo era
附属 保存刀装具鑑定書、桐箱
明珍家は平安時代末期以来の伝統を有する甲冑師の名門であり、室町時代以降は優れた甲冑製作によって広く知られています。江戸時代には甲冑製作で培った高度な鍛鉄技術を活かし、刀装具の分野においても数多くの優品を残しました。
本作の作者である五十九代増田明珍紀宗朗は、江戸後期に活躍した明珍家の一人であり、銘文に「甲冑余興作之」と刻していることからも、本職である甲冑製作の余技として制作されたことが窺えます。
本作は、縄と鎌を組み合わせた大胆かつ独創的な意匠による変わり形透鐔です。外周を巡る縄は力強く撚り上げられ、その内側には鎌を巧みに配しており、簡潔な構成の中に優れた意匠性が認められます。縄の撚りや鎌の柄に施された細部の表現には明珍家ならではの鍛鉄技術が発揮され、鉄地は堅牢で引き締まった質感を示しています。また切羽台には長銘が刻され、作者の自負と遊び心が感じられる点も見所です。
縄と鎌という身近な題材を取り上げながらも、優れた鉄味と巧みな造形によって格調高い刀装具へと昇華した作品であり、本作はそうした題材を大胆な透かし構成で表現し、明珍家伝来の高度な鉄工技術と独創的な意匠感覚を今に伝える見応えある優品です。