番揚羽蝶透鐔 無銘 -Mumei- 12-1469
通常価格:¥198,000
税込
番揚羽蝶透鐔
無銘 -Mumei-
縦84.3ミリ 横84.2ミリ 切羽台厚4.8ミリ 重さ131.3グラム
江戸時代 Edo era
附属 桐箱
本鐔は、二匹の揚羽蝶を題材として透かし表した鉄地鐔で、大振りな円形の地板に、羽を大きく広げた蝶と斜めに配した蝶を組み合わせ、蝶の優美な姿を巧みに表現しています。
蝶の翅には細かな彫を施し、金と銀の象嵌によって特徴的な斑紋を表して、鉄地との対比によって意匠を際立たせています。長く伸びる触角は流麗な曲線で表され、透かしを多用した構成と相まって軽快で伸びやかな趣を生み出しており、地鉄はよく鍛えられた鉄味を見せ、径84ミリを超える大振りな姿に相応しい存在感を備えています。また肉厚な地板に力強い透かしを施すことで、重厚さと軽快さを兼ね備えた仕立てとなっています。
象嵌には経年による摩耗も見られますが、長い年月を経た古作ならではの景色として作品に味わいを添えています。揚羽蝶は古くから吉祥の意匠として親しまれており、本作はそうした題材を巧みに取り入れ、力強い鉄味と繊細な金工技術が調和した見応えのある作品です。