桔梗唐草図鐔 無銘(平安城象嵌) -Mumei(Heianjo Zogan)- 12-1467
通常価格:¥132,000
税込
桔梗唐草図鐔
無銘(平安城象嵌) -Mumei(Heianjo Zogan)-
縦74.5ミリ 横72.9ミリ 切羽台厚3.8ミリ 重さ143.6グラム
江戸前期 The early period of Edo era
附属 桐箱
平安城象嵌鐔は応仁鐔の技法を継承するもので、鉄地の板鐔に真鍮を素材として象嵌工法を用います。応仁鐔は画題の表現に真鍮のみを用いるのに対して、平安城象嵌鐔は時代の古いものは真鍮だけを使用していますが、後代の作には金・銀・素銅・山銅などを併用したものもあります。
本鐔は、江戸時代前期に制作された無銘の平安城象嵌鐔です。堅牢な鉄地に真鍮を用いて桔梗と唐草文様を象嵌し、全体を華やかに飾っています。桔梗は古来より「更に吉」に通じる縁起の良い花として武家に好まれた意匠であり、本作でも唐草文様とともに地板いっぱいに配されています。
地鉄には長年の伝来による古色が現れ、真鍮象嵌との対比が味わい深い景色を見せています。また、切羽台を一段低く仕立てた造込みには古作らしい特徴が認められ、力強い鉄味と相まって独特の風格を備えています。
象嵌には一部剥離も見られますが、それもまた長い年月を経た古作ならではの姿であり、本作の歩んだ歴史を物語っており、本作は平安城象嵌の特徴をよく示した、古雅な趣と力強い鉄味を併せ持つ見所の多い作品です。