日の出波濤図鐔 因州住正充 -Inshu ju Masamitsu- 12-1460
通常価格:¥165,000
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日の出波濤図鐔
因州住正充 -Inshu ju Masamitsu-
縦72.8ミリ 横69.9ミリ 切羽台厚4.7ミリ 重さ102.8グラム
江戸後期 The latter period of Edo era
附属 保存刀装具鑑定書、桐箱
本作は、江戸時代後期に因幡国、現在の鳥取県にあたる地域で活躍した金工作家である正充の在銘鐔です。
正充は通称を浅見和平太といい、代々鳥取藩の細工師として仕えた家系に生まれました。文化三年に家督を継承し、鳥取藩のお抱え工として腕を振るった名工です。
銘には本作のように因州住正充と切るほか、鳥取城下を意味する鳥府住正充などと切ることもあります。
この鐔は、正充が好んだとされる、黒々とした深い味わいを持つ良質な鉄地が用いられ、意匠には、下部に力強くうねる波濤を高彫で立体的に表現し、上部には、たなびく雲と、そこから静かに顔を覗かせる太陽が描かれています。
うねる波の飛沫や雲のたなびき、そして金色に輝く太陽に効果的に施された象嵌が、鉄の渋みの中に上品な華やかさと叙情的な情景を見事に描き出しています。
また、笄櫃孔には丁寧な赤銅の責めが施されており、全体として非常にバランスの取れた洗練された構図となっております。
大名抱えの職人らしい気品と穏やかさを兼ね備えた、正充の確かな技量を存分に堪能できる一枚であり、お手持ちの御刀の拵を引き立てる実用金具としてはもちろんのこと、江戸後期の風雅な美意識を伝える小道具コレクションとしても、自信を持ってお勧めできる優品です。