親子燕図小柄 主馬圖 峯龍堂勝茂(花押) -Horyudo Katsushige- 16-190
通常価格:¥440,000
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親子燕図小柄
主馬圖 峯龍堂勝茂(花押) -Horyudo Katsushige-
全長97.2ミリ 幅14.5ミリ 重さ26.4グラム
江戸時代 The Edo era
附属 桐箱
日本美術刀剣保存協会の鑑定書が付属する、峯龍堂勝茂の手による極めて情愛豊かで格式高い小柄です。
本作の最大の見どころは、裏面に刻まれた「主馬圖」の銘にあります。「主馬(しゅめ)」とは、江戸時代中期の幕府御用絵師であり、兄・探幽とともに狩野派の中枢を担った木挽町狩野家の祖、狩野尚信(かのう なおのぶ)の通称です。本作は、その名匠・尚信が筆をとった情趣豊かな親子の燕の図を、峯龍堂勝茂が卓越した金工の技によって、この小さな四分一の空間に見事に「写し取った」歴史的浪漫に溢れる名品です。
意匠には、古木の洞(うろ)の中で大きな口を開けて待つ雛鳥たちと、そこへ愛情深く餌を運ぶ親鳥の姿が描き出されています。落ち着いた色調を見せる四分一の磨地を背景に、鋤出彫りと据紋象嵌色絵という手間を惜しまぬ高度な技法が尽くされており、親燕の艶やかな羽の質感や、随所に施された鮮やかな金が、素地の渋みと美しい対比を見せています。名画の持つ温かな情景と、金工の超絶技巧が見事に融合した、鑑賞の楽しみが尽きない優品です。