大泉士重秀 -Shigehide- 2-1876
通常価格:¥594,000
税込
大泉士重秀 -Shigehide-
刃長70.0センチ 反り1.85センチ
元幅33.0ミリ 元重ね7.9ミリ
物打幅23.8ミリ 横手位置幅21.9ミリ
物打重ね5.5ミリ 松葉先重ね5.5ミリ
目釘穴1個
裸身重量811グラム 拵に納めて鞘を払った重量1,137グラム
江戸後期文化頃(1804~) The latter period of Edo era
昭和32年7月19日 山形県登録
附属 日本美術刀剣保存協会審査結果通知書写、青貝微塵散塗鞘打刀拵、素銅地赤銅着はばき
大泉士重秀は、新々刀の祖と称される水心子正秀の門人として江戸時代後期の文化頃に活躍した出羽国庄内の名工です。大泉士という特徴的な銘は、彼が庄内藩すなわち大泉藩の藩士であったことに由来しており、武士の身分でありながら鍛刀の道に深く傾倒した同工の矜持が窺えます。
作風は師である水心子正秀の教えを忠実に受け継いでおり、匂口の明るく冴えた互ノ目乱れなどを見事に焼き上げることで知られています。
武用を重んじた剛健な造り込みの中にも、新々刀期ならではの華やかな刃文を呈する作が多く見受けられ、武士としての実戦的な視点と、名工から受け継いだ高い技術が融合した重秀の作は、現在でも武術家や愛好家から高く評価されています。
本刀は、元先の幅差が開いて反りが程よくつき、中切先がやや延びごころとなる美しい姿の一振です。地鉄は小板目が強く柾がかり、肌立ちつつ地景が入り、鍛えの良さが感じられます。刃文は匂口が明るく冴えた直刃を基調としつつ、互ノ目を二つ三つと規則的に交え、鋩子は乱れ込んで先が丸く返るなど、端正でありながらも大変魅力的な出来映えを示しています。
附属する拵は、細かな青貝を微塵に散らした豪奢な塗り鞘が目を惹き、光の加減によって幽かに輝きを放つ見事な仕上がりとなっており、切羽は素銅地に赤銅を着せ、耳を綱模様に彫り出した非常に手の込んだ作です。用いられている金具類の出来も良く、総じて格調の高さが窺える素晴らしい拵です。
なお、現状におきまして鐔鳴りがあり、柄に僅かながたつきが見られますが、全体としての保存状態は良好です。美術的な鑑賞としてそのままお楽しみいただけるのはもちろんのこと、実用をお考えの場合やより確かな状態でお手元に置かれたい場合は、柄の締め直し等の工作も視野に入れてご検討ください。
※裏側の目貫欠損