無銘 -Mumei- 2-1872
刃長71.1センチ 反り1.4センチ
目釘穴1個
元幅29.0ミリ 元重ね6.4ミリ
物打幅25.3ミリ 横手位置幅21.8ミリ
物打重ね4.6ミリ 松葉先重ね4.9ミリ
裸身重量644グラム 拵に納めて鞘を払った重量934グラム
室町後期~江戸前期 The latter period of Muromachi era ~ The early period of Edo era
昭和47年1月27日 東京都登録
附属 素銅地銀着はばき、青貝散塗鞘打刀拵
本刀は、堂々たる長巻直造の一振です。元先の幅差は目立っては開かず、小板目に杢目が交じりの地鉄に、匂口が明るく冴えた互ノ目乱れを見事に焼き上げています。刃文の処々には互ノ目丁字が交じり、足が入り、大粒の沸が刃縁にかかるなど、見どころに溢れた素晴らしい出来栄えを示しています。鋩子は乱れ込んで先丸く返り、力強くも美しい姿を呈しております。焼き出しの様子から、本作は大磨上であると見受けられます。
現状は居合用の研磨が施されており、大切先風に横手が切られておりますが、本来は長巻直造ゆえに横手が付かない造り込みの御刀です。然るべき上質な研磨を施して本来の姿へと戻し、正式な鑑定を受けて後世へと伝え遺していただきたい、非常にポテンシャルの高い魅力的な作品と言えます。
附属する拵は金具まわりの質も良く、光を受けてキラキラと輝く青貝散らしの鞘がひときわ眼を惹きつけます。鐔鳴りが見られますが、柄のガタツキは一切ございません。
鞘を払って構えてみると、手元に重心がくるよう緻密に計算されており、非常にバランスが良く、実用性に重きを置いて仕立てられたことが窺えます。